956人が本棚に入れています
本棚に追加
「で、中西さんは今日はかわいい後輩に会いに来たんすか?」
「当たり前じゃろうが。まぁそれだけじゃないんだがな」
後を薫さんが続けた。
「中西さんはお前らのことを気に入ったみたいでよ。なんか頼みてぇことがあるんだと」
「なんすか?ヤバいのは嫌っすよ?」
BLASTの出身で薫さん達と仲のいい中西さんに俺たちは勝手に親近感を感じていた。
「そんなことじゃねぇさ。まぁ簡単に話すとお前らに青木っつう悪ガキをしばいてもらいてぇんだ」
「青木?どんな奴なんすか?」
「今は黒ギャンに入ってるただのイカレたガキじゃ」
なぜプロの人が俺たちみたいなのにそんなことを頼むのかわからなかった。そんなガキ1人竹内組の力をもってしたらあっという間だろうに。それになぜ竹内がその青木って奴を狙うのだろうか。そんな俺たちの疑問を見抜いたのか中西さんは続けた。
「青木が裏で竹内はたいしたことねぇって吹いてまわってるらしいんや。まあ息がってるだけじゃからほっといてもいいんじゃが、あまり噂が広がるとうちのメンツがたたんからな。小さいうちに摘んどかないけんわけじゃ」
「じゃあ俺らが青木に竹内ナメるなともう1度教えてやればいいんすね?」
最初のコメントを投稿しよう!