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「んだてめぇ」
こっちをむいた青木の顔面に俺はパンチを一発くらわせた。青木がイスから転げ落ちる。鼻が折れた感触が手に伝わってきた。
「ぐはぁ」
鼻血が吹き出す。立て続けに源次の蹴りがまたも顔面に直撃した。
「おめぇらいったいなんなんだよ」
パンチを顔面に受けた後にこれだけの蹴りを顔面に食らったのにまだいきがれるとはやはり黒ギャンの頭候補というだけはあるかもしれない。
「てめぇが調子のってっからだよ。二度と竹内の名前出すんじゃねぇぞ」
さらに俺は続けて蹴り飛ばした。青木の体がくの字に折れ曲がった。口からは泡を吹いている。店では騒動になり始めていたので俺たちはそれで退散した。
「これくらいやっときゃ充分だろ」
「正直ものたりねぇよな」
俺たちは意気揚々と狩人に戻った。
「こんちはっす。戻りました」
「楽勝っしたよ」
中西さんはまだ薫さんたちとしゃべっていた。ホントに明るい先輩たちだ。
「なんだ、どした?なんかあったか?」
「まさかもうかたつけたわけじゃねぇだろ?」
みんな驚いたようだった。それはそうだろう、ここを出てからまだ2時間半しか経っていない。
「そのまさかっすよ。きっちりシメテおきました」
「マジで雑魚っすよ」
薫さんたち3人はまるで漫画のように目が点になっていた。
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