事件

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「なんすか?そんな驚くことないじゃないっすか。なぁ?」 「ほんとっすよ。あんなただ口だけの男勝てないほうがおかしいっすよ」  俺と源次は顔を見合わせた。 「どうやらお前らホントに倒してきたんだな」 「まさかこんな早く帰ってくるとはなぁ。期待はしとったけど予想外じゃなぁ」  あんな弱い男1人倒してきただけなのになぜここまで言うのかわからなかった。 「もしかして俺らのことそんな弱いと思ってたんすか?」 「あれぐらいの奴大輝と俺で1発ずつっしたよ?」 「まぁ締めに俺がもう1発蹴っ飛ばしたっすけどね。でもどっちみちあれじゃもうあいつは喧嘩できねっすから」  あの喧嘩の快感を少し思い出して顔がにやけるのがわかった。 「お前ら知らねぇだろうけどよ」 「青木はほとんど負けたことねぇんじゃ」  ほとんど負けたことがないとはどうゆうことだろう。つまり負けたことがほとんどないということは…喧嘩にめっちゃ強いということか。 「あいつそんな強いんすか?あっという間っしたよ?」 「だからお前らがこんなに早く帰って来たのがびっくりなんだよ」 「まさか違うやつってことねぇじゃろうな?」 「いや、それはねぇと思うっすけど」
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