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「おい薫、ちょっと確認してみてくんねぇか?」
「そうですね。してみます」
中西さんに言われ、薫さんはどこかに電話をかけた。
「悪いな?別にお前らを疑ってるわけじゃねぇんじゃがよ。いちおな」
「いえ、ぜんぜんいいっすよ」
薫さんがしばらくした後で電話を切った。
「中西さん、どうやら本当みたいっすね」
「そっか。いやぁお前らの仕事の早さには脱帽じゃよ」
「お前らが俺らの予想以上の働きすっからこんなことになったんだぞ?」
2人は笑っていた。驚きよりも今度はどちらかと言ったら嬉しそうな表情だった。
「なんすかそれ。俺らが仕事早かったのがいけなかったんすか?」
「いけなくねぇよ。お前らの強さはもう折り紙つきじゃな。これで俺の顔もたつってもんだ。またなんかあったら頼むで?」
そう言うと中西さんはノソノソと狩人から出ていった。
「よかったな?お前らもこれで竹内からスカウト来るぜ?」
薫さんは冗談とも本気ともとれないことを笑いながら言った。さすがにそんな怖いことは正直嫌だ。
「なぁ薫、あの件はこれで決まりじゃねぇか?」
恒さんはいつも突然しゃべり出すからいつも少し驚かされる。さすがに薫さんは慣れているのか驚いた様子はなかった。
「ああ、そうだな。どうやらそれがいいかもしれねぇな」
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