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俺たちは狩人を出てからもしばらくは無言だった。早いものでBLASTに入ってから3ヶ月も経っている。しかし、普通に考えてまだ3ヶ月しかたっていない。それなのにもう幹部の仲間入りとは。
「俺らヤバくね?」
源次に話しかけられて俺は現実に引き戻された。
「あ?」
「あ?じゃねぇよ。ありえねぇだろ、こんなの。俺らがボコったのはめっちゃ強ぇやつで、貴彦さんと雅彦さんが辞めたら代わりは俺ら。嘘みてぇな話じゃねぇか?」
「ホントに嘘みてぇな話だな。俺らの今後はどうなっちまうんだか」
「そだ、真希に報告行くか」
「そだな、じゃあみゆき行くか。真希今日バイト早終わりじゃね?」
源次は当然つきあってるから真希ちゃんを呼び捨てにしているが、最近俺も真希ちゃんを呼び捨てにするようになっていた。
「そ、今日早ぇらしいぜ?したら遊びに行くか」
「いや、今日は飲み行くぞ」
俺たちは狩人からみゆきにむかって全速力で走った。道々行き交う人たちにぶつかろうが、文句を言われようが関係なかった。
「いらっしゃいませ~あ、大輝くんに源次くん」
「おう、今日はすげぇ報告があんだぜ」
「そうなの?まぁ座ってゆっくり聞かせてよ」
「おう、でな今日狩人行ったらよなんと俺が玄武会会長、大輝が青龍会会長になることになったんだ」
「本当?よかったね。大輝くんも」
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