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「おう、サンキュー!これで1歩また進んだな」
「思ったより早かったよね」
俺が真希と談笑していると
「そういえばそろそろテストじゃね?」
源次が言った。なんだかんだ言って俺たちはまだ高校生なのだ。
「そういえば大輝くん学校ちゃんと行ってる?毎日源次くんとここ来てるけど」
「おいおい、一緒に来てるんだから源次だって学校行ってねぇかもしれないだろ?」
「だって源次くんはちゃんと勉強してるもん」
「ははは!そうだぞぉ?俺はお前と違ってしっかりやってんだよ」
「大輝くんとこ進学科でしょ?赤点とって留年しないようにね?」
「…おう」
高校は留年がある。それだけはなんとか防がないといけない。それに中学の時に勉強できたというプライドもある。だが…勉強をする気はいっさいなかった。
「おいおい、テスト前だからって今日飲みに行かねぇとかなしだぜ?」
「わかってるわかってる。でも今日はオールはしねぇからな?」
「なんでよ?」
「もう、大輝くんは帰って勉強しなきゃいけないからに決まってるでしょ?」
2人から攻められたら俺には言い返すことができなかった。
「よし、じゃあ真希が終わりしだいさっさと飲みに行くぞ」
「うぃ~」
「じゃあ…私今日は早退にしよ。ちょっと待ってて?チーフに言ってくる」
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