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こいつらもなかなか楽しい。勉強は嫌いだが学校は少しずつ楽しくなってきていた。明日への興奮を抑えきれず、俺はハイテンションでみゆきに行った。今日で3人ともテストが終わるので朝まで飲む約束をしていた。
「ちわぁっす」
みゆきには相変わらず人がいない。
「あれ?」
いつもの席には源次の他になんと恒さんがいた。
「あれ?どうしたんすか?」
「おう久し振りだな。ちょっと源次に用があってな」
「あ、そうなんすか?」
俺は源次の隣りに座った。ちょうどそれに合わせて真希が珈琲を持ってきてくれた。俺は真希に目で挨拶をした。真希も少し頷いて戻って行く。その姿を見送ると源次が口を開いた。
「俺ら毎日ここ来てるけどお前最近ギャングがこの辺にいないの気付いてたか?」
「あぁ、この前ふと思ったぜ?ここのマスターとも話したんだけどよ」
「マスターも気付いてたのか?やっぱりさすがだな」
恒さんが間に入ってきた。
「さすがってなんでっすか?」
源次が恒さんに聞いた。ここのマスターには何かあるのだろうか。
「お前らここのマスターが昔不良だったの知ってて来てんじゃなかったのかよ」
「ほんとっすか?」
俺たちは源次がたまたま見た真希に惚れ、真希に会うためにここに通うようになっただけだ。
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