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食べ物が美味しい？
―米か？
飲み物が美味しい？
―酒か？
確かに有名だし、その質も確かなものに違いない
しかしこれは修学旅行
多数決で決められた修学旅行
何か釈然としない
そんな思いは怒りへと形を変え、それを真っ先に爆発させた人物がいた
それは――
「あり得ない！！」
ガタン！っと椅子を蹴り立ち上がったのは陽子だった
柳眉を逆立て春馬を睨み付ける
「アンケートの結果がＮ潟県？
そんな訳ないでしょ！どんな高校生が好んでそんなトコ選ぶって言うのよ！」
Ｎ潟県の皆さんに謝れ
とは言うものの、アンケートの結果としては僕も疑問を感じない訳ではない
ちなみに僕はＫ都
寺を巡ってみたいお年頃なのだ
「高山、何を根拠にそんな事を言うんだ？」
春馬は陽子の勢いにも動じない
「根拠？そんなもの…
ねーみんな！誰かＮ潟県を選んだ人っている？」
陽子の問いに手を挙げる生徒は誰もいない
「見なさいよ！これが根拠よ！」
陽子は予想通りの反応に更に勢いに乗る
「高山、ちなみにお前は何処を選んだ？」
春馬が訊く
「ラスベガスよ！」
お茶目さんがここにいた
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