みんなで登校

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「クソっ!なんなんだ!」 部屋に戻った僕は柩にある枕をポフっと殴る 過去に壁に八つ当たりして、その倍以上の衝撃で叱られた経験から、物に強く当たれない僕 「嫌がらせか? 別に同じ日に同じ場所に行かなくったっていいだろう」 監視される訳ではないだろうが、そういったものを気にして修学旅行を過ごすのは嫌だ 「父に直談判するか?しかし母の目が……ん?」 待てよ?明日は土曜日 父の会社に直接行って説得すればいいんじゃないか? 「幸い今朝父から貰った千円があるからバス代は大丈夫だ」 一月千円の小遣いでバスに乗るのはあまりにも無謀だから 「母は父に弱いからな せめて旅行先くらいは変えてもらわないと」 何とかなるかもという期待とは別に、中々消え去らない苛立ち 何故僕がこんなに振り回されなければ… ―コンコン 「お着替えお持ちしました」 ドアの向こうから清美の声 「入れ」 来た 僕のストレス発散材料が 「失礼します」 ―ガチャ 露出の多いメイド服で僕の洗濯物を手にした清美が入って来る 「何も言わずにそのほっぺたつねらせろぉー!」 「え?あ、いや、な、なんでぇーー!?」 恨むなら母を…いや 僕に優しくない世の中を恨んでくれ
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