会社へゴー

15/15

398人が本棚に入れています
本棚に追加
/344ページ
眠りを意識し、次第に重くなる瞼を擦りながら考える 中村専務に挨拶くらいした方が良いか? 「駄目だ あの人は母の支配下にある」 どういう訳か中村専務は昔から母に頭が上がらない おそらく物凄い光景を見たに違いない 「町の一区域が目の前から消し飛んだとか」 ……なんか、眠気も飛んだ リアルに想像してしまった衝撃的な大惨事 その中央には冷笑を浮かべる母が、これまたリアルに頭に浮かぶ 「仕方ない…、それは仕方ないな中村専務」 想像の中の母は何かもう悪魔? 圧倒的な武力が重火器のように百花繚乱と咲き乱れる 「いやいや、違う違う」 これは僕の妄想で、第一に母はそんな分別のない行動はしない まぁ、結論として 「挨拶は止めておこう」 要らぬ薮をつつく必要も無い ソファーに体を沈め、余計な考えを頭から追い出す 「寝よう」 早朝に二階からダイビング バスでお尻を撫で回され 週末の街を猛ダッシュ 「今なら見えるかな…死兆星」 ヴァンパイアたる者 死ぬとか言っちゃダメだぞ☆ 愛読書 『それいけヴァンパイア』より
/344ページ

最初のコメントを投稿しよう!

398人が本棚に入れています
本棚に追加