~リバー~

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七月を過ぎてもまだ雨は降り続いた いくつもの水溜まりが溢れ 筋となりそれが集まり 小川となった 小川は合流し大河となる 大地を這う龍のごとく うねりを増し 濁流はすべてを飲み込んでいった 神の恵みも災いと化す うまく流れに乗り難を逃れた者 流されるままに流れて行った者 ほんの僅かだが流れに逆らう者もいた 彼らは急流の中であがき、もがき苦しんだ末に消えて行った “流れには逆らえない” と誰かが言った・・・
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