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2m近くある男の背中には、鷹のような羽が生えていた。
その時、彩が見ていた男はこの男だという事に気づいた。
羽の男は鎧のような物を着ていて腰には剣があった。
例えるならば古代ヨーロッパの剣士のような格好である。
状況を確認すべく、僕は周りを見渡した。周りは草原で、遠くの方に城壁ような壁が見え、その中に城のような建物が見える。
いずれにしても、今まで見たことのない場所に連れてこられたようである。
「また、勇者殿とは違う人間が。。その男は関係ないので、貴方だけこちらへどうぞ」
羽の男は彩にそう言った。
どういう事だ?
「え!ひとし君をここに置き去りにするっていう事?ひとし君を置き去りにできない!元に世界に戻して!」
「それは。。。分かりました。一緒に城まで連れて行きます。お前一緒に来い」
こっちには命令かよ。
彩との扱いがひどい。。
事情が全く飲み込めないまま、僕は彩とその男に連れられて城に向かう事になった。
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