西本願寺捕物帳

7/8
前へ
/148ページ
次へ
「土方さん?」 「歳?」 障子を開いたまま動かない土方に、沖田と近藤が声をかける。 しかし答えない土方に焦れた沖田は、横から顔を出す。 そこには・・・ 「あ、本当にいた」 土方の目の前にいたのは、豚だった。 「土方さん、捕まえないと」 「分かってるよ!けど、動いたら逃げられそうで・・・」 どちらも出方を窺っている状態だった。 「だからって、このままにらめっこしていても仕方ないじゃないですか」 そう言った沖田は、土方の背中を突き飛ばした。
/148ページ

最初のコメントを投稿しよう!

563人が本棚に入れています
本棚に追加