仲がいいほど喧嘩する

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「不機嫌?私はいつも通りだよ。不機嫌なのは土方君じゃないかな?」 ニッコリと微笑みながら言われると、大体の人間は引き下がる。 しかし、相手は沖田。 鋼の心を持っていた。 「山南さんも不機嫌ですよ。土方さんは顔に出るから分かりやすいですが、山南さんは顔が笑ってるから、なおタチが悪い」 ズケズケと言い沖田に、周りの方が心配する。 なにせ、相手は鬼の副長と、仏の皮を被った鬼の副長なのだから。 「別にいいじゃねぇか。俺らが機嫌が良かろうが悪かろうが、てめぇには関係ねぇだろ」 今まで黙っていた土方が口を開くと、イライラした口調で吐き捨てる。
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