仲がいいほど喧嘩する

4/6
前へ
/148ページ
次へ
「関係ない?大有りですよ!こんな冷えた空間で食事しても、不味くなるだけですよ!」 遠慮なく物を言う沖田も、鬼の子だった。 ここにいて、とばっちりを受けるのは勘弁してほしいと思った者達は、ご飯をかき込むと、そそくさと席を立った。 「で、原因は?」 沖田の機嫌まで悪くなってきたのを感じ、さすがにマズイと土方は話し始める。 「ほら、もうすぐ伊東って奴が新選組に入ってくるだろ?だから、ナメられないように一張羅で出迎えようかなと」 「・・・」 「私は必要ないって言ったんだよ。そんな事をしても内面が伴ってないと意味がないんだから」 「それって、俺の内面が未熟だって言いてぇのか!?」 「そうじゃなくて、君は変に気負わなくても大丈夫だって言ってるんだ!」 「やめやめやめ!!」 言い合いが始まり、沖田は慌てて止める。
/148ページ

最初のコメントを投稿しよう!

563人が本棚に入れています
本棚に追加