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「有吉………遅刻だな」
門の前で俺について書いている、いかにもドエスそうなこの方は、生活指導の先生様です。
素敵、黒髪眼鏡様ですよ。
「有吉?何ごちゃごちゃ言ってる。反省してるのか?」
「し、してます!!ちゃんと反省してます、素敵ドエス様!!」
「……………」
あっ、口がすべった。
先生どん引きだよ~。
「有吉…」
「は、はいぃ!?」
「お前、マゾなのか?」
「えっ?まぞ?」
その後、先生様はため息をつかれまして俺にささっと行けと追い払うかのようにおっしゃいました。
―教室
1時間目の途中に入ってきた俺を一斉に見るクラスの人達…
やめて、俺を見ないでぇ~
とにかく、席に着くと隣の俺の親友、新が話かけてきた。
「遅かったな。また、捕まってたのか?」
「うん、ついあの先生に素敵ドエス様って言っちゃったよ」
どん引きしてたよ…うん。
「………バカだなぁ」
新は、へらっと笑う。
その笑顔は、反則ですよ。新さん!!はい、レッドカード!!
「んで、新」
「ん?」
「まぞって何?」
「…………………………………………………………はぁ」
長い、長いよ間が!!
新様お願いです。呆れないでください。
「マゾっていうのは………美津みたいなのを言うんだよ」
そっかぁ~俺みたいなのを言うのかぁ~。
うん、納得。わかりやすい説明ありがとうございます。
「……って、納得するかぁあぁああぁ!!」
「しないの?」
そんな、え~嘘ぉみたいな顔しないでよ!!
説明になってない、マゾの説明になってないですよ!!奥さん。
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