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「……誰の奥さんだし」
わぁ、心読まれた!?
えっ、新ってエスパー?
「いや、エスパーじゃないし。ただ全部、美津が言ってるだけだし」
「や、やっぱりエスパーだぁあぁあ…って全部言ってた俺…」
「おもいっきり」
うわぁ。俺、恥ずかしい。
―キーンコーンカーンコーン
あっ、1時間目終わった♪
あれ?授業ってなにやった?
「…じゃあ、今日の日直は日誌に有吉観察してましたと書いとけ。はい、おしまい!!」
ちょっと、先生。俺観察とかないよ~。
日直さんそんな事書かないでね。お願いします!!
―放課後
時間経つの早いとか思わないでね。気のせいだから。
あぁ~、もうそろそろ来るんじゃない?
ドキドキするなぁ~。
えっ?今お前どこにいるんだって?
すみません、居残りで教室にいます。
「垣ちゃん先生。今日は同室の子が来るんですよ」
「そうか。でも、課題をやってなかった有吉が悪いな」
「俺は、悪くないでーす。垣ちゃんが出しすぎなだけでーす」
ポコッ…
いたい、先生たたかなくてもいいじゃん。
「仕方ないな、じゃあ明日までにやってくるって約束するなら行っていいぞ」
「ほんと!?やったぁ~、垣ちゃん大好き」
「垣ちゃん言うな。ちゃんと新垣先生と言え」
べっと俺は舌を出してそれは、イヤだと意志表示。
垣ちゃんは一番話しやすいんだよなぁ~。
まぁ、そんな事言ってあげないけどね。
「さっさと行きなさい。それと明日忘れたら課題増やすからな」
げっ、マジですか!!
「先生もドエス?」
「はぁ?」
先生お顔コワイです。ゴメンナサイ。ちょーしこきました。
「えっと……さようなら!!」
俺は忍者のごとく逃げ出した。
正確には忍者になったつもりでだけど。
ん?俺ってもしかして、痛い子?
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