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「あっ、空き巣じゃない」
「あ゛ぁ!?誰だ、てめぇ」
「あ、有吉 美津と申しますでございますでござる」
…明らかに動揺してるよな?てか、ござるって……。
「くくっ……なんだよ、その言葉。面白いなお前」
ダメだ、見かけによらず面白いやつみたいだ。
ヒマ潰しには、いいかもな。
「気に入った。俺は、藤沢 亨だ。よろしくな美津」
なんとなく、握手を求めてみた。どういう反応で返してくるのか。
「うん、よろしくお願いします!!」
――っ!?
ヤバいだろその笑顔は!!
つい手を離す。
絶対顔、赤ぇよ!!
「どうしたの?大丈夫!?」
「別に平気だ」
ぁ、今のはヤバかったか?
怖がらせたか?
気まずくなって、俺は部屋へと去る事にした。
―部屋
ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい!!
俺は、美津のこと――……
好きになってしまった。
END
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