2、従順

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「こっ…、ここは接待でよく利用させて頂いている料亭だということをお忘れなく…!」 あまり甘い声が漏れないよう、口元を抑えながらそう言うと、パッと秀人の手から解放された。 「さすが奏子ちゃん♪この雰囲気に負けてしまうほど、おバカじゃなくて本当に良かった。」 息を整えながら、いつの間にかたくし上げられたスカートの裾を直しながら、秀人のほうを見やると、少し目を見開いて息を飲むのが分かった。
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