2、従順

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「ま、とりあえずはタクシー乗りますか」 ニッコリと微笑みながら、有無を言わさない物言いは、本当に奏子のことを家に帰す気がないことが窺える。 「…分かりました、すぐに手配を致します。」 と、立ち上がった瞬間に、秀人の顔が目の前まで来て、 チュッ と小さな音だけを残して、唇を奪われてしまった。
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