3、情事

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「あの…出来ればスーツは自分で脱いでハンガーに掛けておきたいんですけど…っ」 見つめあった形で、そのままキスをしようとした秀人に、なんとも色気のない現実的な抵抗を見せられ、奏子の手が秀人の胸を押している。 少し不機嫌になった秀人だったが、やれやれといった感じに奏子の上から下りた。 「こんな時にまで真面目だとはな~、奏子ちゃんって焦らし上手?それとも実は空気読めない?」
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