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カタカタカタカタ…
バンッ!!
「…おはようございます、専務。今日はいつもよりも早いのですね。1時間と5分の遅刻です。」
いつも通りの朝の風景に、昨日までの情事が嘘のような雰囲気を軽やかにこなす奏子に、秀人は息切れまじりに面喰ってしまった。
「…ハア…ハァ…奏子ちゃん…いろんな意味でびっくりだよ…」
ドアをパタンと閉めながら、走ってきたであろう秀人は、そのままドアにもたれたままズルズルと床に座り込んだ。
「専務、そんなところに座り込まないで下さい。
本日の予定をお伝えしてもよろしいですか?」
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