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「いや…、あのさ、いつの間に部屋いなくなってたの?全然気付かなかったんだけど…」
仕事よりも先に、自分の疑問点を解決したい秀人は奏子の言葉を流して、疑問をぶつけながら奏子の目の前に立った。
「あぁ…。黙って失礼したのは申し訳ありません。一応声はかけたのですが、反応が無かったので、先に帰らせて頂きました。」
パソコンに置いた手を止め、秀人のことを見上げながら簡潔に説明した。
「……。何時くらいに出たの?」
「朝の4時くらいには。」
「!?奏子ちゃん、いつもそんな早起きしてんの!?」
話しの内容よりもややずれたところで驚く秀人に半ば呆れつつも、奏子は説明を続けた。
「いつもはもう少しゆっくりしますが、今日は一旦家に帰らなくてはいけなかったので早く起きただけですよ。専務も私も昨日と全く同じ服ではマズいでしょうし。」
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