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なるほど、と心の声が聞こえてきそうな顔で奏子を見ると、納得した様子で自分の椅子に腰かけた。
「…本日の予定を「あ!」
席に着いた秀人を見て、やっと仕事に入れると思いきや、またしても遮られた。
「そーいえば、体調のほうは大丈夫?」
なんとなしに聞かれた言葉は、昨日の情事のことがあって聞かれているのだと理解した奏子は、その途端に顔を赤らめた。
「……っ…!!」
体温が上がるのを感じながらも、情事のことからくる羞恥をごまかすように眼鏡を掛け直した。
「フッ…。」
奏子の予想以上の態度に、小さな笑いをこぼすと、優しい目で奏子を見つめた。
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