4、継続

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「あ、奏子ちゃん、今日って仕事終わってから何か予定入ってる?」 一通り仕事の段取りを決めた後に、秀人はプライベートな質問をしてきた。 「専務は公私混同がお好きなようですね…。今日はあいにく予定が入っております。」 「いや…、疑問に思ったこととかあると、その時に聞いとかないと忘れちゃうでしょ?」 仮にも部下である奏子にやんわりと仕事の注意をされ、気まずそうに視線をそらしながら言った。 「予定あんのか~。んじゃ明日は?」 「仕事の後に何かあるのですか?」 「仕事が終わったらプライベートの時間を奏子ちゃんと過ごしたいなって思って~♪」 下心が見え見えな秀人の思惑に呆れながらも、奏子は自分の手帳を開いた。 「明日は…そうですね、夜は21時頃までは仕事になると思いますので、21時半頃なら大丈夫だと思います。」
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