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「私も専務とゆっくりとお話がしたいと思っておりますので、食事でもいかがですか?
創作料理のおいしいお店があるんです。」
ニッコリと効果音のつきそうな笑顔で秀人に言うと、普段あまり見せない表情に、不覚にもときめいてしまった。
「…いいね。ゆっくりと食事でもしながら奏子ちゃんについていろいろと教えて欲しいな。」
その言葉に、奏子の眉は一瞬ピクリと反応した。
「…私の何をそんなにお知りになりたいのでしょう…?」
「ん?そだね~、例えばどんなプレイが好みなのか、とか?」
ニヤニヤとさまざまな妄想をしながら答える秀人に、奏子はガクッと肩を落とした。
「専務…相手が私でなければセクハラで訴えられても仕方ないですよ…
まぁ、とにかく明日の21時半で予約を取っておきますので、この話は終わりです。
仕事にさっさと取りかかりましょう。」
妄想が暴走しているであろう秀人を無視し、奏子は仕事に取り掛かった。
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