存在トイウモノ
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彼は打ちひしがれていた 「消えてしまったものは、初めから無かったものと同じなのか…」 君はそんな彼に言った 「存在は消えても、存在していた事実までは消えないよ」 「でも、今は何もないのだから、結局は同じことだろ」 「じゃあ何故あなたの心には穴が空いているの?」 「そうか、アレは、穴を開けたのか…」
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