第1話 旅立ち

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俺はニートだ。 先に断っておくが、別に働いたら負けだなんて思っちゃいない どの場所も雇ってくれないのだ。 面接でピカチュウのコスプレで行ったのが悪かったのかな。 素の自分を見てもらいたくて着て行ったのに……。 「おっと、紹介が遅れたな。 俺の名はタロウ、20歳だ。 嫁がPCの中で寝てるから静かにしてくれよな!」 「うるさいタロウ! 一人で何騒いでんの!」 壮大なる一人自己紹介を聞いた母が、一階からお叱りの言葉を放った。 俺は今、母と一緒に2人暮らしをしている。 そろそろ俺も働いて金を稼がないとやばい。社会的に。 「サーセンwwww嫁と話してたんですわwww」 「はいはい……。 ご飯が出来たから早く降りてこい」 ふう。一先ず母を安心させることが出来た。 息子の部屋から一人自己紹介をしてる声が聞こえるなんて、不安で堪らないだろうからね! かっけえwwwテラ親孝行www 朝飯が出来た様なので、俺はさっさと一階へ降りることにする。 「おはようございますww朝飯はなんですか」 階段を下りながら朝飯の献立を確認。 朝飯のメニューでその日のテンションが決まると言っても過言では無いww 「かつおぶし」 「うはwwwwおkwww」
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