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斎藤
「へー、学校あるんだ」
俺
「お、おう…」
斎藤
「学校なんて低レベルなとこいくなんて
お前全然ダメだな、ダメ男だょ」
あれ、おかしいな
あなた確かその低レベルなとこからはじき出されませんでした??
俺
「もしかして悔しい?」
斎藤
「ははは、悔しいとか何?
意味わかんないんですけどー」
そう言いながら
あからさまに爪を
ガリガリ噛みだす斎藤
超悔しがってんじゃん!
俺
「爪なくなんぞ」
斎藤
「は?爪とかなに?
必要なくね?学校と同じくらい!」
更にガリガリと爪どころか
手まで噛んでる斎藤
め、目がイってる…
斎藤
「手うめぇー!
俺の手超うめぇー!」
もしもし!?病院ですか!?
変な人がいます!
俺
「そういや今年の学園祭は可愛い他校の子達とアポ取りだってよ」
斎藤
「ヘー、ヨカッタネ!ノビタクン!!!」
中指を突き立てながら
ドラちゃんもびっくりな
ドスの利いたカタコトで喋る
明らかに異様な目の前の親友。
もちろん俺の名前も
のび太くんなんかではない。
きっと頭がイカレすぎて
俺の名前すらも忘れちゃったのだろう
斎藤
「ボクトッテモウレシイナ!」
俺はどうして
嬉しいなんて言ってる人から殺気を感じるのだろうか??
俺
「なぁ、斎藤…」
斎藤
「あんっなこといいな♪
できたらいいなっ♪」
う、歌ってるー!
斎藤
「あんあんあんー♪
あぁ、ぶち殺してぇ」
本音でちゃったね!
斎藤
「ヲワター(俺の名前)」
なぁにー?
斎藤
「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す」
こ、殺される…!
久々に身の危険を感じたわ
俺
「今度の打ち上げ…
あぁー、君には関係ないよね!
学校辞めちゃったもんね!
あっはっは、低レベルじゃないもんな!
斎藤くんはよー!」
斎藤
「ペッ、うんこたれ!」
バタン!
斎藤は怒って出ていってしまった。
なぁ、斎藤…
頼むからさ……
斎藤
「ウォオオオオオオオオ」
俺ん家の前で帰る度に
雄叫ぶんじゃねぇよ!!!
近所のおばちゃんから
毎回苦情きてんだけど
ま、いいや…
斎藤帰ったし寝よう。
目が覚めたら
俺ん家の玄関の前に
馬鹿でかい砂のお城が出来てた…。
通行の邪魔とかで
2時間かけて全部俺が片付けた
もうアイツを怒らせるのやめよう。
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