はじまりはとうとつに。

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「…アスク?」 吹っ飛んだ男が神妙な顔をして呟く。 やっと気付いたか、馬鹿。 「久しぶりだな、ソラ」 ソラ、別名雀蜂-ハーネット-。 闇では有名な変t…情報屋だ。 その情報網は隣人のおばちゃんのスリーサイズから国家機密までと言われていて、掴めない情報はないとされている変t…腕を持つ。 「何回間違えてんだ!?…ってどーしたんだ、それ?」 仕方ないだろ、お前が変態なのが悪い。 「どうしたもこうしたもねーよ、お前なら何かわかんじゃないかと思ってな」 お手上げだ、と言う俺を見てソラが真面目な顔をする。 黙っていると普通に格好いい癖に、どうにもこいつは変態過ぎだ。別に人の性癖にとやかく言う趣味はない。 だが、それをおおっぴろげにするのは良くないと思うぞ? そんなことを考えてると、ソラの蜂蜜色の頭が上がり髪が揺れる。 一束だけ長くのばされた髪の束がやけに目立つソラが俺を真剣に見つめた。 ―――なにか、わかったのだろうか? 「どしよ…、今のアスク俺のストライクゾーンど真ん中何だけど」 「真面目に考えてると思ったら何やってんだ!!」 違った。 そういえば、こいつはそういう奴でした。 「だって、マジストライクなんだもん」 可愛らしく笑いかけながらソラが言う。 言わせてもらうが、お前がそれやっても可愛くない。 後キモいから口開くな。 取り敢えずソラを一発殴ってから、こんな体になったきっかけをすべて話した。 シャロン、時の魔術師のことも。 「で、何かわかんねぇか?」 全てを話し終え、俺はソラに聞く。 直接的な要因や、直し方がわからなくともこいつなら何かわかるはずだ。 「あー…、これは厄介だね」 思った通り何か知っているようで、そのままソラは続ける。 「アスク、魔術陣の種類って何があるか知ってる?」 にぱーっ☆と某キャラのように微笑むこいつは何を言っているのか。 .
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