はじまりはとうとつに。

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そして相手の精神や身体に干渉する呪術。 難易度は高く、使えるものは少ない。 次にものを創り出す錬金術。 これはある一族のみに受け継がれるもので、その一族は錬金術以外使えない。 最後に幻術。 呪術の難易度が低くなったもの、と考えるのが一番良いだろう。 呪術のように身体にまで影響を及ぼしたり、永久に続くものではない。 使い手は大体が魔術も使える者が多い。 じゃあ、魔術の説明に入る。 …って言っても簡単にだが。 魔術は上から 禁魔術 古魔術 極魔術 最魔術 重魔術 軽魔術 となっている。 実際に禁魔術は使用禁止が国から出されているので使えず、古魔術を使える者など数人しか居ないため、極魔術が一般的に最も難しいとされている。 種類は 攻撃魔術 防御魔術 補助魔術 治癒魔術 探索魔術 の五つがあって属性ごとに種類が変わる。 まぁ、簡単に言うとこんなものか? あ、使い方も一応説明しておくか。 まず、使いたい属性の陣を展開する。 展開のやり方は人それぞれだ。 俺は普通に展開、と口で言ってすませるが陣を指などで空中に描いて展開するのが一般的だろう。 陣の構成をしっかり理解していれば、言葉で済ませたり、体の一部を動かして展開出来るようになる。 但し、何もせずに陣を展開することは出来ない。 次にその陣に使いたい魔術の紋章を魔力(属性付きの)で描く。 これも、その魔術を完璧に理解していれば術名だけでOKだったりする。 この時に色々なオプションを付けることがあるがそれは上級者向けなのでいいだろう。 最後にその魔術の属性の魔力をその陣に必要な分だけ込めて完成。 説明が長くなっちゃったな…。 「それがどーかしたのか?」 俺は未だ顔を緩ませているソラに聞いた。 「世界の常識…、それに誤りがあるなんて誰も思わないよな」 先程までの緩い笑みとはまた違った笑み。 どことなくニヒルなその笑みに背筋が少し震えたのを感じた。 「この世界の属性の種類は全部で十、…じゃないとしたら?」 何を言っているのか…。その他に属性があるなんて話聞いたことも見たこともない。 国家機密さえ知っている俺がだ。 国すら知らない事などあるはずもない。 「この世界にある属性は今ある属性と忘れられた属性、時空で十一個だ」 .
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