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「この身体じゃ…魔力コントロールが上手くできない…」
これは本気で困るぞ。
俺は犯罪者だ。
勿論警察組織から刺客が送られてきている。しかも並大抵の腕じゃない、プロの連中をだ。
今までは全て返り討ちにしてきたが、魔力コントロールが上手くできないのでは話にならない。
これは…大問題になってきたな。
「考えても仕方ないか…取り敢えず目的地に行こう」
どうやら場所は指定した所からあまり離れてはいないようだ。
転移を使うとまたあんな事になるかもしれないので歩いていこくことにする。
空は晴天で、容赦なく太陽の光が直に体を照らしてくる。
半袖だといっても暑い。
俺は汗が滲むのを感じながら、急ぎ足で目的地へ進もうとした、のだがどうやらその必要はないようだ。
この魔力の感じはあいつのだろう。
二つ魔力を感じるということはあの変態助手も一緒か。
「前方に少年発見です、隊長!!」
大きなゴーグルを付けたミルクティー色のショートヘアーの少女が望遠鏡を覗き込みながら此方を指さす。
この距離だと望遠鏡なしでいけるだろ、っていう突っ込みはしないからな!!
あの変態二人組には何いっても無駄だ。
「あぁ…、しかもあれはかなりのKS(可愛いしょたっ子)だ!!確保し」
「キモいわ!!」
その少女の隣にいた黒フレームの眼鏡をかけた男が言い終わらないうちに、俺は男に蹴りを食らわせた。
はっ…!突っ込んでしまった。
蹴りは見事なまでにボディに入り、男が吹っ飛んでいく。
いい気味だ。
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