選ばれし者

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  月の光が眩しい…   俺は今どこにいるんだ…?   「あっ!起きたみたいだね。」   女の子の声が聞こえた。   僕は立ち上がった。   「学校…」   俺は自分が通っている高校の前にいた。   「なんで…?」   「あなた名前は?」   さっきの女の子が話し掛けてきた。   「北条誠也。この高校に通ってる2年だ。君は?」   「あたしは高岸美佳。A高校に通ってる1年生なの。」   「それより、なんで俺はここにいるんだ?」   高岸は下を向いた。   「わからない…気が付いたらみんなここにいたの。」   みんな?   俺は周りを見渡した。   俺と高岸を入れて、9人の男女がいた。   すると、突然学校から放送が流れた。   『ご機嫌よう。私はこのゲームの主催者の荒木です。』   ゲーム…?   『君たち10人には、これからゲームをしてもらいます。その名も【密告ゲーム】。』   周りがざわめき始めた。   「密告ゲームってなんだよ!?」   体格の良い男が叫んだ。   『これからルールを説明します。よく聞いてください。』  
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