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六月十七日 朝
《磯川に告白しようと思うんだ》
「朝から盛んだなぁ、キンヤは」
《お前、バカにしてるだろ‥‥》
「よくわかったな。キンヤ、確かに磯川がカワイイのはわかる。だが、それだけで告白というのはどうなんだ‥‥」
「あー!!アスカが私以外の女の子を『カワイイ』って言ってる!!ゆるさない!!」
ハクが現れた。
「いや、ハクの魅力に敵うヤツなんていないさ」
「許す!」
《早いっ!》
「キンヤ、よく考えてから行動しろ。お前、軽い気持ちで接したら磯川にも失礼だ」
《わかってるさ。わかってるんだ‥‥》
キンヤは寂しげな表情で自分の席へ歩いていった。
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