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僕が人を殺してからもうすぐ一年が経とうとしていた。
子羽ちゃんを守るため僕は嘘をつき通さなければならなかった。
厳しい取り調べ…
僕は何も喋らなかった。
殺意は無かったことと正当防衛が認められ懲役三年が言い渡された。
僕はこれで良かったと思う。
すくなくとも子羽ちゃんは守れただろう。
僕はこの真実を一生だれにも話さない覚悟だ。
惜しむらくは一葉…あなたには全て背負わせてしまう事をどうか許してほしい。
たとえ僕の無実が世にさらされても君が救われる事はないと僕は思うから僕一人が罰を受け入れて死のうと思います。
あれから一葉には会っていないけれど君は笑えているのだろうか…
どうかあの姉妹にいつか笑って過ごせる時間が来ることを切に願っています…
これが最後の僕の願いです…
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