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康志は腰紐をしばられたまま細い廊下をゆっくりと歩いていく。
幾重にも張り巡らされた重い鉄の扉をくぐり抜けていいった。
細い廊下の突き当たりにある鉄扉の前で腰紐をほどかれる。
ゆっくりとその扉が開かれた。
目の前にガラスが張られているのが見える。
そのガラス越しに女性の姿が見えた。
康志は一瞬彼女に目を奪われたがすぐに目をふせ、ゆっくりと部屋の中に足を踏み入れた。
開いていた鉄扉が音をたてて閉ざされていった。
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