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みんなもその考えを持ったのかさっきより落ち着きを取り戻していた。
「それで何で遅れたんや?」
監督が鬼コーチに聞く。
「あのっ…えっと…」
珍しく鬼コーチがオロオロとしていた。
「遅れたねんからちゃんと言わなダメやぞ」
監督が問い詰めた。
「あの…………………………パチンコに………行ってました」
この瞬間にみんなの目が点になった。
「パ、パチンコやと!?」
「はい…」
俺達はその時小学校五年生だったからパチンコがよくわからなかった。
監督は呆れて物が言えなくなっていた。
「おいお前ら!!!今日遅れたお詫びや」
鬼コーチはそう言って袋いっぱいにお菓子を出した。
みんな群がってコーチにありがとうなんて言っていた。
今思えばパチンコに勝っていて抜け出せれなかったんだなと思う。
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