まるで確認するように

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俺、ロイ・フォードは幼い頃、妹のニーナと一緒に両親に捨てられた。理由はわからない。その時、俺は16歳、妹は10歳だった。 この時誓ったのは、妹を命を賭けて護りぬくってことだった。 それから5年必死で働いた俺はその金で小さいボロ家を買い、妹を学校に通わせることが出来るまでになった。 今も貧しいけども充実した暮らしだ。 俺が言うのもなんだが、妹はお兄ちゃん子なんだ。「お兄ちゃんがいないと生きていけない!」なんて嬉しいことを言ってくれる。 たまに俺が「彼氏でもつくったらどうだ?」とか言ったら、頬を膨らませてポカポカと殴ってくる。そこがまた可愛いんだ。 まぁ、妹が知らない男連れて帰ってきたら、俺は正気でいられる気がしないけど。 そんぐらい妹は大切な存在だ。
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