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「ねぇ、私が死んだら泣く?」
学校帰りのいつもの道で、梨彩は僕に唐突に訊いてきた。
「泣くよ。好きな人が死んだら悲しいもん。」
僕は当然のようにそう答える。
そしたら梨彩は
「和也らしいね。私、和也のそうゆうとこ嫌いじゃないよ」
って落ちていく夕日を眺めながらそう言った。
梨彩は絶対『好き』って言わないから、回りくどい言い方になる。
でも、それが梨彩の『好き』だから別に気にしてない。
そしてその一週間後
彼女の容体は急変した。
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