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そして鷹通は、友雅が入って来た戸の方に目線を流すと満月を確かめるがごとく夜空を見つめた。
「ずっと待っていたのだよ?鷹通…。」
『えっ、あのッ//友雅…殿っ…?///』
ほんの僅かに友雅から目線を逸らした筈が、鷹通が再び友雅に目を合わせた次の頃には、友雅は鷹通の耳元に口を寄せ吐息混じりに囁き始めていた。
「この間のように…私を熱くしてはくれないのかね…?」
耳元で甘く囁く友雅の言葉に、鷹通はあの晩の交わりを全て思い出し紅潮した…。
「キミは寂しくなかったのかい?
あの晩を思い出し…己の躰を熱くしてはくれなかったという事なのかな…?」
『ち、違いますッ///決してその様な事は…///
ただ…まさか今夜だとは気づかずにいただけで…
その、えーッと…つまり……////』
熱い吐息と共に囁かれる言葉に、鷹通の内は次第に高ぶりを増し始めていた…。
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