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「先生? どの学校でも生徒を殺すなんて事は大問題なんですよ? 」
「ああ、そうだな。俺とて一介の教師だ。生徒を死に曝すなんて無粋なマネはせん」
「アハハハハ、ですよねー。もう、マジ冗談キツイですよ、先生ー」
「――だから俺は今から貴様を先生と生徒という関係じゃなく、男と男という関係で貴様を認識することにした」
もうマジで冗談キツイです。
「せ、先生! 僕は先生が可愛い教え子にそんな事するはずないって信じてますから…!」
「吉井。いい事を教えてやろう。人の上に立つ人間というのはな、畏敬の対象になるために、下が従うよう時には畏怖(イフ)を与えるんだ」
「そんなトレビアンは聞きたくなかった!」
「トリビアだ、バカ野郎」
鉄人の指が遂に僕の肩にメリ込む!
くっ…ダメだ! もうオシマイか!?
僕は反射的に目をギュッとつむる!
その時だった。
《カ――――ッ!!》
僕の眼前に何かが光った。
目をつむっていたから、その光が一体何なのか僕にはわからなかったけど、それでも眩(マブ)しい光が僕に向けて当てられたのははっきりと解った。
「くぉ……ッ!」
光の影響のせいか、鉄人の呻(ウメ)き声も聞こえてきた。
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