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(あぁ~本当面倒くさい。無視無視!)
「待ってって言ったよ?僕以上に日本語出来ないの?」
「はぁ?」
そう言う彼をよく見ると……
「チャン…」
叫ぼうとした口を大きな手で塞がれる。
「叫ぶのなら僕の方が得意。静かにして。出来る?」
うんうんっと頷くと、
「じゃ~離してあげる。」
そっと口から手が離れる。彼の手の感触が唇に痛いくらいに残ってることに胸が高鳴る。
「名前は何?」
「はい?」
「名前聞いてるの。分からない?日本語。」
「分かります!誰の名前聞いてるんですか?」
「はぁ~、君だよ。君の名前。」
「!!」
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