一年戦争 忘れられた記憶

一年戦争が勃発するまで

宇宙に人が移民して半世紀。総人口１１０億人の内、９０億人が宇宙で生活をするようになった時、連邦政府は宇宙移民計画を凍結した。
何故か？
簡単な事である。想像してほしい。特権階級者の気持ちになってだ。
宇宙で暮らすという事は死と隣合わせで暮らすと同義だ。地球に住んでいられれば、そんな心配はいらない。そして地球に住む人口は激減した。ならば何故宇宙に移民しなければならない？金ならある。政府上層部と掛け合えば済む話しだ。となる。

こうして地球には一部の特権階級者達が住む場所となり、それはやがて、スペースノイドとアースノイドという言葉を作り、そして溝を深めた。

時は流れ、地球から最も遠いサイド３に一人の男が流れ着いた。