ネオン

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俺と離れたいとは、言わなかった 「えいたとさあ…離れたいなんて言えるわけねえだろ…」 そうだった ごめん 信じるって誓ったのに 一番大好きな人も信じれないで何が死ぬほど好きだよ 「ごめん…ごめん…疑ってごめん…こうが俺のこと好きなの知ってたのに…」 泣いているこうを抱き締めた 「えいたが…泣いたり吐いたりしてんの見て…何回も今言おうとしたけど…言えなかった…」 「ごめん…ごめん…もうあんなこと言わないから…」 二人でまた泣いた 温泉の時と同じように こうも俺と同じだけ離れたくなかったんだってこの時初めて気付いた 俺だけって思った自分勝手なエゴに、俺は情けなくなった
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