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やっぱり部屋を照らすのはオレンジの光だけだった
鼻水と涙にまみれたティッシュがベッドの上に山積みになっていた
涙を浮かべたままこうが笑う
俺もつられて笑った
「俺らあほやん…笑…なに二人で泣いてんだか…」
「うるせ~…笑」
パンパンに腫れた瞼をこすりながらこうのに寄り添った
俺は忘れていたことを思い出した
「あっ…」
「なした?」
「あ…ん~とあの~」
「なんだよ笑」
まだ充血がひかないまま俺は喋る
「あの~謝んないといけないことが…」
鼻水でまだうまく話せない
「なに?」
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