始まり

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親がかえったあと部屋にひとり残される。 やっぱり少しばかり寂しい。 15そこらの子供の、今までいた親のいない生活が始まる。 少しの不安と希望が混じっていた。 全員で6人程が入れる小さな下宿だったが、部屋はきれいな方だった。 用意されているご飯を食べに一階にある食堂に降りた。 自分の椅子に座り、ラップをはがす。ちょっとだけ冷めたおかずを口へもっていく。 しばらく動かさなかった口を動かす。緩んだ筋肉は、涙腺まで続いた。 ちょっとだけ堪えて、また口へ運ぶ。 入学式までは時間があったため、そんな生活が続いた。
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