1900人が本棚に入れています
本棚に追加
親がかえったあと部屋にひとり残される。
やっぱり少しばかり寂しい。
15そこらの子供の、今までいた親のいない生活が始まる。
少しの不安と希望が混じっていた。
全員で6人程が入れる小さな下宿だったが、部屋はきれいな方だった。
用意されているご飯を食べに一階にある食堂に降りた。
自分の椅子に座り、ラップをはがす。ちょっとだけ冷めたおかずを口へもっていく。
しばらく動かさなかった口を動かす。緩んだ筋肉は、涙腺まで続いた。
ちょっとだけ堪えて、また口へ運ぶ。
入学式までは時間があったため、そんな生活が続いた。
最初のコメントを投稿しよう!