始まり

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「…は~ぁ…」 刻は、また溜息をついた。 彼は、今大きな問題を抱えている。 刻は、珍しく休日に先生に呼び出された。 理由は、簡単だ。 刻は、親と暮らしている筈なのに家庭訪問ができない事についてだ。 先生に何度も同じ質問をされて同じ答えを返す。 刻には、それしかなかったのだなんせ事実なのだから。 「だから何度も言うように親御さんの居る日は、いつ?」 「だからわからないんですよ。いつ帰ってくるのかも。」
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