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アスガルドがドイツ特務部隊にいたころの話。
特務部隊といっても実際には政府要人の護衛や反乱分子の暗殺、その他国家のダーティな部分の殺人をおこなう極めて特殊かつ秘密の部隊だった。
部隊のメンツはみな軍隊で功績をあげたエリートで、いわば殺人のプロだった。その中でもアスガルドはみなに一目をおかれていた。
「アスガルドがナイフを抜いたらあとは天国にいける事を祈るだけさ。」
そんな皮肉がうまれるほど、アスガルドのナイフの腕は群を抜いていたのだ。
ある時アスガルドはまた新たな任務を得た。今度は日本の落語家、円楽の暗殺だ。
アスガルドはすぐ日本に飛び、円楽の暗殺にむかった。
みつけるのは簡単だった、アスガルドはステージをおえた円楽の楽屋に忍び込んだ。
円楽「君は誰だい?」
アスガルド「私は誰でもない。あなたは自分が死ぬという事実だけを知っていればいい。」
円楽「なにやら物騒な話だね。」
アスガルド「能書きはいい、死んでもらう。すぐにあの世にいけるさ、この腐った世の中は生き地獄。天国にいける事を祈ってやるよ。」
円楽「おもしろい事を言うね。山田くん!座布団一枚!」
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