プロローグ

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決して届くわけもない声をあなたに届けます。 気付いたら回っていた時計の針も12を指すところで止まってしまいました。 止まっていなければまた振り出しに戻れたのにね。 でも不思議な事にその時計は何をしたってもう動く事はなかったんです。 きっと長い事動いていたから疲れたんだよね。 いつになってもいい。 いつになってもいいからまた動き出してください。 それが私のただひとつの願いです。 また針が動き出すその日まで… 私は相方の小さい針にただひたすら声をかけるんですから。
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