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僕は思考停止した。
アルが僕を抱き締める。
何で?
カトリナさんに乗り移ったんじゃないの?
僕は不思議と涙が溢れてくる。
アル「ゼロ・・・好きだ。カトリナには悪いが、乗り移ったと見せかけてお前が俺を奪いに来るまで我慢したんだ。」
震えるノアの体を優しく包み込むように抱き締める俺・・・胸に冷たい感触・・・ノアが泣いている。
滅多に人前で泣かないノアが泣いている。
少し、苛めすぎたか?
ノア「・・・バカ・・・」
僕は一杯一杯で、それだけしか言い返せれなかった。
私はその場に固まったまま動けない。
何故か、胸がキューンっとする。
アル「ゼロ・・・もう、逃がさないから・・・覚悟しろ。」
俺はノアの目を見ながら言った。
ノア「今更、逃げようなんて思わないよ・・・」
ニコッと笑ってみせる僕・・・
すると、いきなりアルの顔が僕に近付いて来て、唇に暖かい感触が・・・キスだとわかるまで、瞬きをした。
僕はゆっくりと目を閉じたのだ。
ずっと、この暖かい感触を味わうかのように・・・
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